Works施工事例

十勝平野に映えるドイツ風の邸宅 鹿追町 Yさま

牧場を経営しているYさまは、3人のお子さまの成長とともに住み継いだ家が手狭になったことから、新築を決められました。たまたま町内でとかち工房が建てた家を見つけたことが、依頼をいただくきっかけになりました。完成したお住まいは、雄大な十勝の大地に似合うドイツの田舎家をモチーフにしたデザインです。

家族5人の暮らしを考え、玄関の壁一面に大容量の収納を造作しました。

リビングはアシンメトリーに配した開口部とキャットウォークが印象的です。窓からの景色を楽しむ心地よい場所が、家の至る所にできました。

吹き抜けのリビングは、入り組んだ傾斜屋根の構造を生かしたデザインになっています。天井に加えたポイントカラーが、薪ストーブ周辺のレンガと共に空間を引き締めます。

家族が集うリビングのシンボルは、薪ストーブ。レンガをあしらったコーナーも、味わいのある仕上がりです。

シンクと作業台をL字に配し、家族が並んでも使い勝手の良いキッチン。造作した扉の格子や壁の開口部のデザインは、手仕事ならではの細やかさです。

八角形の塔屋は事務スペース。牛の飼料になるデントコーン畑を見渡す、絶景の仕事場になりました。形状を生かし、デスクや収納棚を造作しています。

大理石とガラスを使った輸入タイルが映える洗面台。娘さん3人のご家族なので、鏡や洗面ボウルは2つずつ設置しています。

ゆるやかにアールを描く手すりなど、随所に職人技が光る上質な空間です。

奥さま専用の書斎には、アール状の間仕切り壁を使ってドールコレクションを飾りました。

畑に面したロケーションを最大限に生かし、吹き抜けや開口部を大胆に配置したYさま邸。デザインの良さはもちろんですが、十勝の気候風土を踏まえ、断熱強化やトリプルガラス、木製サッシを採用して暮らしやすさも追求。気密性や断熱性にも万全の対策を施しています。