大自然に溶け込むカバードポーチの家 帯広市Aさま
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美しい田園地帯が続く帯広市郊外。雑木林に囲まれた一角にAさまのお宅は建っています。三角屋根に石積みの煙突、薪を積んだ木製カーポートと、建物が絵画のように景色に溶け込む一棟です。
リタイアを機に横浜から移住を決意し、とかち工房でこの家を新築したAさま。現在は奥さまと娘さんの3人で、豊かな新生活を満喫しています。ご夫婦に、家づくりや新居の住み心地についてお話をうかがいました。
庭や畑、薪割など外仕事を快適にする広いポーチ
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建物前面は南向きで、たくさんの窓を配しています。屋根で覆われたカバードポーチが家と外を快適につなぎます。
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広いカバードポーチは、夏は庭や畑などの外仕事の休憩にぴったりです。
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玄関はスウェーデン製の窓付き木製断熱ドアと可愛いポストが出迎えてくれます。外装には道南杉を使っています。
暮らしながらリハビリができる住まいを
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ご一家が帯広への移住とマイホーム建築を決めた大きな理由のひとつに、娘さんのリハビリ環境を整えたいという想いがありました。
奥さま 娘は交通事故に遭い、スムーズな歩行が困難になりました。都会では電車のホームに立っていても、人混みに押されて線路に落ちてしまうのではないかといった不安や、駅の階段の上り下りも大変で、ストレスフルな毎日を送っていたんです。
帯広に息子が進学し、何度か訪れた経験があり、豊かな自然に囲まれたこの地が気に入っていました。不便にはなっても、広い空の下で、庭や畑を楽しみながら、暮らしの中で体も心も回復できる環境を求めて、移住と家づくりを決めました。
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緑の景色が見渡せる吹抜のオープンなLDK。ポーチに出入りできるテラスドアは、この時期、玄関よりも頻繁に使っているそう。
Aさま 娘の様子が見守れるよう、なるべく仕切りやドアのない空間を希望しました。
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キッチンからもフロア全体の様子が見渡せる造りです。大きな天板を備えたシンクや、コンロの付いた背面カウンターは、奥さまが使いやすい高さに設定されています。
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2階、南に面したフリースペース。この北側に娘さんの居室があります。ベランダは設けなかったそうですが、外の開放感が大きな窓を通じて室内まで届く、居心地のよい空間です。
ワックスがけが必要ない無垢フロアは奥さまの希望。木の感触が裸足の足裏に心地よく、ソックスで歩いても滑る心配がありません。
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手すりのついた階段は、段差が丁度良い緩やかな設計に。
奥さま 階段の上り下りをはじめ、暮らしの中で発生する移動や庭仕事なども、リハビリの一環と捉えています。
日常を特別なひと時にしてくれるバスルーム
ダイニングの北側には、洗面・バス・トイレが緩く仕切られたひと続きのバスルームが配されています。とかち工房の造作によるオリジナルの空間は、まるでホテルのような高級感と特別感に満ちています。
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バスルームは全体に、壁の半分から下と、床全面がタイル貼りになっています。床下には暖房が入っているので足元はいつも暖か。バスタブのほかに、シャワールームも備えています。
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緑を眺めながら過ごすバスタイムは至福の時。映画の主人公になったような気分が味わえそうです。壁画のようにあしらったモザイクタイルも素敵です。
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左 洗面化粧台はスウェーデン製の木製化粧台に御影石を組み合わせたオリジナル。
右 トイレスペースは曲線を描く仕切り壁上部もタイルで仕上げ、こだわりました。
四季を通じて暮らしを彩る薪ストーブ
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家族が集うダイニングスペースに向かって、蓄熱性の高いアメリカ・ハースストーン社の薪ストーブを設置しました。ソープストーンが張られているので、直に触ってもやけどの心配がないそう。
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Aさま 薪ストーブのある暮らしは、夏は薪割や乾燥作業、冬は実際に薪をくべて暖まるなど、一年を通じて楽しむことができます。
我が家の場合は広いポーチが作業にぴったり。北風がちょうど建物でさえぎられて、冬でも強い風雪を凌ぐことができ、濡れることなく雪かきや薪割の作業ができるんです。これには驚きましたし、とても重宝しています。
3匹の愛犬がのびのびと過ごす広い玄関土間
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広い玄関は土間になっていて、3匹の愛犬専用のスペースとして使っています。隣接して水回りを設け、犬たちのケアがしやすい動線を確保しました。
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こちらの土間も床暖房なので、犬たちは冬でも元気に走り回れます。
「建物は目に見えないところが大事」
横浜で20年以上の間、工務店を経営し、自らも家づくりをしてきたAさま。プロの厳しい目で見つめ続けたマイホーム建築ですが、とかち工房の家づくりは「信頼できる」と太鼓判を押します。
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Aさま まず冬に全く結露が無いことに驚いています。あちらで仕事をしていた時は、良くてもペアガラスのアルミサッシの家が主流で、断熱の意識はそこまで高くなかった。冬の暖かさの副産物として、結露は仕方のないことだと思っていましたが、とかち工房さんの建物は基礎の深さから壁や窓の断熱仕様まで全く違い、高性能を貫いています。
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仕事柄、納まりや、タイルやクロスの仕上げなど、細かな所まで目が行きますが、どれをとっても美しい。丁寧で誠実な仕事ぶりがうかがえます。
プランについても現場合わせのような、手間と時間のかかる作業を労をいとわずやってくれました。例えば、我が家はダイニングでちょうどよく朝日が昇る様子が眺められる。プラン先行だとここまで完璧にはならないものです。幾度も調整を重ねていただいたお陰で、一日中、年中、心地よく暮らせています。
生活スタイルを描くことが家づくりの成功につながる
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奥さま 家を建てるときに一番大切なのは、「自分たちの生活スタイルを決めること」だと思っています。我が家の場合は、主人の祖母と父母を含めた大家族での暮らしから始まり、その頃は子育てや介護など、はっきりとしたスタイルがありました。
この家を建てる時は、娘の療養と回復を主軸にした生活スタイルを描き、それに沿った希望を出してプランに落とし込んでもらいました。実際に住んでみても、暮らしやすく満足しています。
また、完成を少し急いでもらったので、普段は時間をかけて家づくりをされているとかち工房さんには無理なお願いをした面もありましたが、大変な中でも細部まで要望に沿った住まいを提供していただき、感謝しています。
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Aさま 担当の武藤さんが親身に対応してくれたことや、後藤社長の提案が手描きパースでイメージしやすく、知識も豊富で、ほとんどの事を安心してお任せ出来たこと、自前の大工さんによる丁寧な仕事ぶりなど、どれをとっても大変満足しています。
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娘さんのリハビリとご夫婦の充実したセカンドライフを叶える夢の住まい。
「さらに庭木を増やして、もっと緑豊かに暮らしたい」とAさまは語ってくださいました。