ウォールナットとレンガのレトロな家 音更町 Kさま
「ほしい土地がなかなか売りに出なくて・・・」と土地探しが難航して家づくりが進まなかったKさまご夫妻。しかし、仕事を通じて知り合った、とかち工房が土地探しを手伝ったことで一気に話が進み、念願のマイホームが実現しました。

「とかち工房さんは、いい家だなと思ってました」

Kさまは、「30代になったら自分の家がほしい」と思っていました。それまで住んでいたアパートの近くに空き地を見つけ、家を建てたいと思っていました。お子さんのことを考え、離れた場所に引っ越したくなかったのです。
地主さんに直談判したものの、「しばらく売る気はない」と言われて家づくりは、そこで止まってしまいました。

家づくりが再び進み出したのは、とかち工房に「地主さんが売りたくないって言っているんですけど」と土地探しの相談をした後に、「売却しても良いという情報が入りました」ととかち工房から連絡が来てから。
それがご縁でとかち工房で家を建てることに。
ちょっとレトロなウォールナットの内装とレンガ外壁

ご主人が望んだのは、内装は和風でちょっとレトロな落ち着いた感じと、濃い茶色が特徴で高級家具用に使われるウォールナットの無垢材を多用して梁を現しにすること。外壁の色指定やアクセントとしてレンガもお望みでした。

「内装も外壁も好き嫌いで選ぶ内容なので、こだわっている部分は最初から希望を伝えました。逆に、住宅の基本性能に係わるようなことや、選ぶのが大変な部屋の壁紙選びや間接照明の配置などは、とかち工房さんにおまかせで提案してもらい、最終的にはメールでやりとりして決めました」とKさま。

ご自身がこだわる部分と、とかち工房に任せる部分をはっきりさせたことで、土地を購入してからわずか数ヶ月で着工できました。
打ち合わせの中で、少し迷ったのは、吹抜けを作るかどうか。音が響きやすそうです。
「とかち工房さんに相談したら、正直な答えが返ってきました。『確かに音が反響しやすくなります。しかし開放感が違うし、2階からの光もリビングダイニングに採り入れられて家が明るくなります』と言われ、採り入れました」とKさま。
住んでみると音は少し反響するものの、気になるレベルではないそうです。

暖房・給湯の熱源選びは悩みどころでした。
職場の同僚は、ガスを選ぶ人も多かったそうですが、Kさまが購入した土地は、都市ガス供給地域ではなかったため、灯油を選択。「LPガスと灯油とを比較したら、灯油の方が安くつくかなと考えました」とKさん。

Kさまご夫妻は住んで2年半になりますが、暖房・給湯の灯油代は年間で13万円ほど。このほか、電気を家電とIHで使っていますが、電気料金は年間10万円以下。小さなお子さまがいて暖房費をあまり節約できないことを考えると、かなり割安な光熱費だと言えそうです。
共働きだからこだわりたいこと

Kさまご夫妻は共働き。そうすると、困るのはお掃除。キッチンは「丈夫で壊れにくく、ゴミ掃除がしやすいシンクが選べるクリナップに決めました」と奥さま。
トイレは、TOTOのネオレスト。「トイレ掃除の頻度を減らしたい」という奥さまのご希望。「週1度ぐらいのトイレ掃除で十分」と満足しています。ネオレストは、除菌水で便器の表面を洗浄することで汚れが付着しにくくなることから、古い製品に比べるとお掃除の頻度が大幅に減ります。

Kさま夫婦はあまり物を持たない主義ということもあり、キッチン収納はカウンターだけ造作してもらいました。幅はとても広いので、天板を電子レンジなど調理家電の置場として使う余裕があり、満足しています。
造作は、とかち工房の大工と家具建具職人とが造る本格的なもの。框(かまち)扉と呼ばれる立体的な加工がされており、高級感と堅牢性を両立させました。テレビボードは、家具メーカーの既製品のような仕上がり。家具の造作は、キッチンやリビングだけでなく、あちこちにあります。

「建築予算に、最初から家具造作は考慮していました。市販の家具と比べて安かったわけではありませんが、この家にぴったりあった色合いや材質で使い勝手の良い家具は、既製品では無理です」とKさま。
また、室内のドアや建具なども造作。オイル塗装が美しい木目を際立たせています。木にこだわっているのは、窓や玄関ドアも。断熱性能の高さと質感を重視して、とかち工房ではスウェーデン製の木製断熱玄関ドア、 木製断熱窓を標準仕様にしています。

時間とともに味わいのある家に

ウォールナットは、経年変化で色が濃くなるパイン(松)やオーク(ナラ)と反対に、年月とともに色が明るくなるという特徴があります。季節によって木材が収縮して建具が開けづらくなることもありますが、木が呼吸する特性があるのでそれも味だと思っています。

「他の家にはないオリジナリティがあって、とても満足です」とKさま。落ち着いた色の外観が街並みに溶けこんでいますね。

家づくりは、これで終わったわけではありません。
「今年は庭づくりの工事をしました。来春からは花を植えたりして家の周りを彩りたいです」とこれからも夢が膨らみます。お子さんが受験シーズンを迎える頃には、ちょっとしたリフォームも考えているとか。

時間が経てば立つほど、味わい深い家になりそうです。素材を厳選し、じっくり建てた家だから、楽しみが長く続くのです。

【2018年冬取材】