Works施工事例

懐かしい洋館のたたずまい 芽室町 Sさま

きっかけは帯広の南隣、中札内村にある「豆資料館」。
レトロな内装が気に入り、家づくりがスタート。
懐かしい洋館の雰囲気が漂う住まいができました。

外観も塗り壁に腰壁仕上げと、レトロなイメージで仕上げた

中札内の洋館がお気に入り

白い竿淵(さおぶち)天井と焦げ茶色のナラ無垢材の床とのコントラストが印象的なリビング。格子入りガラスがレトロな雰囲気

中札内にある豆資料館(ビーンズ邸)は、戦後間もない時期の建築。内装は豆をこよなく愛する架空の人物『豆畑拓男』氏の自宅兼研究所という設定なのですが、この内装がとても気に入って「こんな家が欲しいなあ」と思っていました。濃げ茶色の床、リビング部分の白い竿縁(さおぶち)天井、ゆとりある天井高、クラシカルな建具…

家事室は半分土間で8畳ほどの大きなスペース

家を建てるときは、いろんな会社に希望を伝えてプランを作ってもらいましたが、なかなかこちらの要望を取り入れたものになりませんでした。しかし、とかち工房さんは違いました。プランを見たとき、「このままお願いしよう」と思えるほど完成度の高いものでした。担当の水野さんは、こちらの疑問や質問に的確に答えてもらえたので安心してお任せできました。こういうところも大事ですよね。

レトロな洋館を現代に再現

階段の照明も雰囲気のあるものを選んだ

豆資料館の雰囲気を再現したのは、LDKと廊下、階段で、リビングとダイニングキッチンの間には間仕切りを入れました。天井高は洋館の雰囲気を出すため、通常より30㎝高い2・7mのハイスタッド仕様にしています。建具はオリジナル品で、ガラスに格子を入れてレトロな雰囲気を演出し、磨りガラスなども使いました。住宅の外観も塗り壁に付け柱を配置し、縦長の窓を連窓風にして窓下に腰板を張るなど古い住宅のイメージにしました。

北欧の薪ストーブは70年前からデザインを変えていない、こだわりの逸品

暖房は各部屋とも電気パネルヒーターですが、リビングには雰囲気にぴったり合うクラシカルな薪ストーブも置きました。初めてとなる薪割り、冬が来るのを楽しみにしています。

2間続きの和室もこだわり

ダイニングは凝ったデザインの竿淵天井にした

リビング隣の和室は2間続きの本格的なものにしています。書院風の造りも取り入れました。本州の和室を参考にした本格的なものです。2階の個室は造り付けの家具などで少し雰囲気を変え、書庫と書斎を設けました。本がたくさんあり、今までは収納しきれなかったので書庫はどうしても欲しかったのです。

和室から玄関まで一直線に長い廊下が続く。壁は珪藻土入りの塗り壁

Sさまの希望はほかにもあり、家事室を玄関近くに、というものでした。家庭菜園を始めたら、獲れた野菜を洗ったり、あるいはパソコンを使ったりなど、多目的に使いたいので広めにしています。玄関の風除室からも直接家事室へつながるので、便利に使えそうです。

書院風の造りも取り入れた本格的な2間続きの和室。欄間は竹を使っている

自分たちの夢と希望を取り入れた住まいができあがりましたが、これからは、庭など家の外回りを少しずつ完成させて、素敵な暮らしを送りたいと考えています。